船舶用グランドにおけるfパッキンとは?
A形貫通金物、A形グランドなどで
A15fやA20fなどのパッキン径を示す記号が「f」になっている場合の構造について解説します。
通常は、A15a(A15A)、A20b(A20B)などのように、パッキン径を表す記号が
「a」「b」「c」で表されるのに対して、一部のサイズは「f」という表記がされており
どういったパッキン径を示すのかとお問い合わせを頂きます。
(ちなみに、「a」「b」「c」が「A」「B」「C」となっている場合は同じ製品か?どうして小文字?などもお問い合わせがありますが、これはまた別の機会に書きたいと思います。)
fはフリー(free)の意味で、通常の「a」「b」「c」パッキンとは異なる構造をしています。
fパッキンは、JIS F 8801でも定められおり、○mmから△mmの仕上がり外形のケーブルに対応と幅を持たすことが出来ます。
使用するケーブルサイズが決まっていない場合などの在庫用など、柔軟に対応できます。
以上の特徴やメリットからすると、「a」「b」「c」などのパッキンが不要では?と思われる方もいらっしゃると思いますが、
使用するケーブルが決まっている場合は「a」「b」「c」のパッキンをおすすめしています。
「f」パッキンは、若干の防水性能が落ちるためピラーパッキンやパテ材等での補強も必要になります。また強引にケーブルを通すと穴を広げすぎた・・・という問題もあります。(その場合もピラーパッキンやパテ材等を使用する事になります。)
それぞれメリット、デメリットがあるため、状況に応じて検討頂ければと思います。
弊社ではA15~A50のサイズ(A15f、A20f、A25f、A30f、A40f、A45f、A50f)においてfパッキンをご用意しています。
また、AMグランドやC形グランドでもfパッキンを組み合わせ使用出来ます。
具体的な対応サイズについては、お問い合わせください。