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IP-55とは/防水性能について

弊社の製品を見て頂く中で、「IP-55とは?」、「IP-66とはなにの記号?」というご質問をよく頂きます

 

最近では、スマートフォンや災害用の電気製品などでも目にすることが多くなってきました

 

このIP~~の表示は、世界的な基準として製品の防水性・防塵性を表す記号・数字になります

 

 

IP-の後ろの数字は、

一つ目の数字と二つ目の数字とで異なるものを表しています

 

IP-△■

△:一つ目の数字は外来物に対する保護レベル・防塵性能のレベルを表示

■:二つ目の数字は防水性能のレベルを表示

して、機能を示しています。

 

 

試験内容もJIS規格や世界的なISO規格で定められており、以下の内容になります

参考:JIS C 0902 

JIS F 8007 

 

以下の表に性能や主な試験内容をまとめます

 

外来物への保護性能・防塵性能のレベルについて(前半の数字)

外来物・感電・防塵に対する保護等級と試験基準
保護等級 保護のレベル・基準
0 無保護
1

手などの外来物に対する保護

基準:直径50mm以上の大きさの固形物が侵入しない/電気部に接触しない
2

指などの外来物に対する保護

基準:直径12.5mm以上の固形物が侵入しない/電気部に接触しない
3

工具、銅線など外来物に対する保護

基準:直径2.5mm以上の固形物に対して保護/電気部に接触しない
4

鋼線などの対する保護

基準:直径1mm以上の固形物に対して保護/電気部に接触しない
5

塵埃などの外来物の侵入によって有害な影響がない

基準:粉塵試験において、器具の性能に影響がない
6

塵埃などの外来物の侵入がない

基準:粉塵試験において、粉塵が内部に侵入しない

※具体的な試験器具のサイズなどは規格で定められていますが、上記表では割愛しています

 

防水性能のレベルについて(後半の数字)

 

水に対する保護等級と基準内容
保護等級 保護のレベル・基準
0 無保護
1

垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響がない

基準:滴水降雨状態で10分間を滴下しても機能を失わない

2

鉛直方向15度の範囲で落ちてくる水滴によっても有害な影響がない

基準:滴水試験装置を用いて左右前後の方向から15度の傾斜角度から2.5分間ずつ試験を行っても機能を失わない

3

鉛直方向60度の範囲で落ちてくる水滴によっても有害な影響がない

基準:60度までの全範囲にわたって10分間散水を行っても、機能を失わない

4

いかなる方向の水の飛沫をうけても有害な影響がない

基準:180度までの全範囲にわたって10分間散水を行っても、機能を失わない

5

いかなる方向からの水の直接噴流を受けても有害な影響がない

基準:毎分12.5リットルの水を噴射し3分間の試験を行っても、機能を失わない

6

いかなる方向からの水の直接噴流を受けても内部に水が侵入しない

基準:毎分100リットルの水を噴射し3分間の試験を行っても、器具内部に水の浸入が見られない

※具体的な水の量などは規格で定められていますが、上記表では割愛しています

船舶においては、

防水が求められる場合は、使用場所に応じてIP-44、IP-55、IP-56、IP-66の性能を必要とされており、

主な防水製品はIP-55の性能を備えています。

※グランド部分(電線導入部)は、電線を導入後に隙間をパテなどを施工する前提となっています。

 

 

弊社での器具のIP性能の表記について

弊社の商品では設計段階において、船で使用される向きを想定し、性能評価を行いIP規格を表示しています。

どの程度の防水構造であれば、どのレベルの防水レベル・防塵レベルを満たすかのノウハウもあるため、小ロットのため、正確なIP性能評価にコストをかけられないなどのご要望にもお応えすることが可能です。

また、仕様変更・取付け方法の変更などにより、正式なIP性能の再評価が必要な場合でも試験施設で新たに実験を行い、再評価を行うことも可能です

使用を検討頂いている製品において、特殊環境で防水性能を発揮できるか等ご不明点がある場合はご相談ください

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