[製品紹介]フープバンドとは
船舶用電線を固定する際に使用する金属製フープバンドとバックルについて
何回かに分けて書いていこうと思います。
<今回>
<過去>
- バンドバックルとは、種類の紹介
<今後掲載 >
- バックルとフープバンドの組み合わせ
- バックルとフープバンドの組み合わせての使い方
- 組み合わせての際の使用道具
フープバンドとは
製品紹介ページ
船で電線を固定する際に使用される金属製バンドです
略称記号で、F.B.やFBと記載されることもあります
F(フープ)B(バックル)です。バンドバックル同様に簡単なのですが、ややこしいです。
BBと間違えられて問い合わせが来ることも多いです。その場合は記号のあとの記載内容で識別をします
素材としては
鉄製(メッキ付)、SUS304製のフープバンド
また、鉄製(メッキ付)またはSUS304製にPVC(ポリ塩化ビニル)コーティングをした「PVC付フープバンド」があります。
SUS316製も作ることは可能ですが、材料の兼ね合いなどで納入量などをご相談させて頂いています。
特定する種類としては
先ほどの素材
幅
厚み
の2種類で識別をします。
サイズの種類
鉄製
寸法 | 材質 | 備考 | ||
(mm) | (m) | |||
幅 B | 厚み t | 巻長 L | ||
10 | 0.4 | 30 | 鉄(電気メッキ付) | |
14 | 0.3 | |||
14 | 0.4 | |||
14 | 0.6 | |||
16 | 0.6 | |||
14 | 0.4 | 20 | 鉄製
塩化ビニール(PVC)被覆付 約0.15~0.25mm) |
COLOR: GLAY |
ステンレス製
寸法 | 材質 | 備考 | ||
(mm) | (m) | |||
幅 B | 厚み t | 巻長 L | ||
10 | 0.4 | 30 | ステンレス SUS304 | |
14 | 0.3 | |||
14 | 0.4 | |||
14 | 0.5 | |||
16 | 0.5 | |||
14 | 0.4 | 20 | ステンレス(SUS304)
塩化ビニール(PVC)被覆付 約0.15~0.25mm) |
COLOR: GLAY |
■よくある質問■
Q1.
巻メータ数について、任意の長さに出来ないか?
A1.
業界の慣習で表の巻メーター数で作るようになっています。
巻きメーター数が長すぎると、重くなりすぎて運送効率が悪くなり(場合によっては、通常の配送便では運送できない)
船での工事の際も持ち運びが出来なくなるという問題があります。
逆に、
短くなると持ち運びはしやすくても、都度置き場に取りに行かないと行けない
効率は悪くなるということから、今の長さになっているようです。
機械で自動的に30Mで切断をするようにしているので、表の長さのみでの製作になります。
Q2.
厚みが細かく違う理由は何か。
A2.
例えば厚み0.3mmと厚み0.4mmは用途が同じです。
基本的には厚み0.4mm分が使用されます。
厚み0.3mmは0.4mm分と比べると柔らかくて使用しやすいというメリットがあります。
厚みが薄いと柔らかすぎて、使いにくい、強度に不安があるというケースも聞くので、最終的には工数の兼ね合い、電線との相性で使い分けられています。
Q3.
船で金属製が使用されている理由は?金属よりも軽い樹脂である必要は?
A3.
諸説有りますが、船では本来は樹脂製、プラスチック製は認められず、金属製のバンドが使用を求められます。万が一の火災時に熱で溶けてしまうと、電線が落ちてきて大惨事になることを想定されています。
難燃性の樹脂製バンドもあるので、そちらを使用する場合は認められるようです。
商品のお問い合わせについて
お問い合わせの際は
[材質]のフープバンド[厚みのサイズ]×[幅のサイズ]
とお問い合わせ頂けると、対応が早いです。
必要数のみの納入が可能です。
次回は、バックルとフープバンドの組み合わせ
について書こうと思っています。
ここに記載のあることが以外でもご不明点あれば、お気軽にお問い合わせください
大阪電機工業株式会社
OSAKA ELECTRIC IND. CO.,LTD.